境界の表面張力 ――ながや宏高作品批評

「水性ファンタジー」は、水に関する歌で揃えた〈水しばり〉の一連である。同様の試み自体はよくあるが、なかなか成功は難しい。例えばスポーツで考えてみると、フットボールを初めて見た人は、その面白さよりも何故〈足しばり〉なのかば…

未刊の事典、砂の事典 ――歌壇時評2015年3月

本誌1月号に大野道夫が「結社の記念事業力――『塔事典』を例として」を寄せている。昨年六〇周年を迎えた塔短歌会発行の『塔事典』を分析することで、結社における「記念」とは何であるかを問う好文であり、あらためて「記」と「念」の…

砂子屋書房 日々のクオリア(2017.10.16〜12.29)

砂子屋書房の一首鑑賞コーナー「日々のクオリア」10月16日から12月29日(最終回)までの掲載分です。一年間なんとか無事に続けてこられてほっとしています。 それぞれ、歌の前の番号をクリックすると該当するページが表示されま…

砂子屋書房 日々のクオリア(2017.8.16〜12.6)

砂子屋書房の一首鑑賞コーナー「日々のクオリア」8月16日から12月6日までに掲載されたもののうち、学生短歌会の歌をとりあげたものを以下の通りまとめておきます。 それぞれ、歌の前の番号をクリックすると該当するページが表示さ…