2017年4月25日発売の角川「短歌」5月号の特集「平成短歌の考察」に、 「ネットにおける〈場〉の成長率」と題したコラムを寄せています。
お題は「数字で見る「場」の変化」。ここ十年ほどのインターネットでの短歌の盛り上がり状況をなんか数値で示せないかと思って書いてみました。
グラフが入っていて何だか浮いた記事になってしまいましたが、具体的な数字や表を用いて、という依頼でしたのでこのような形になりました。1ページにグラフと説明を収めるためにかなり窮屈な内容になってしまったので、また後日内容を補完できればと思っています。
ご参考までに、特集内容を記しておきます。
特集 平成短歌の考察
総論:平成短歌の概観
- 谷岡亜紀 「多様化と分断の中で」
座談会:バブルが短歌に与えたもの
- 松平盟子、坂井修一、松村正直
環境編
- 経済的影響
- 鵜飼康東 「君は人工知能に勝てるのか」
- 大震災が与えた影響
- 今井恵子 「震災が促した意識の転換」
- インターネットとの関係
- 嵯峨直樹 「あらかじめ、常に開かれているという事」
- 長寿と短歌
- 久々湊盈子 「老いてなお豊かに」
- サブカルチャーと短歌
- 黒瀬珂瀾 「素材と共同体」
テーマ編
- 「われ」の変容
- 大辻隆弘 「キャラ化と無効化」
- 女性歌人の詠風
- 篠弘 「女性歌人の成果 平成短果史のために」
- 口語歌の洗練
- 奥村晃作 「現代口語短歌論――口語短歌の進展と現状」
平成歌人群像
- 大井学 「短歌史の端緒のよすが」
平成元年生まれの歌人新作29首
- 大森静佳 「冬の虹途切れたままに」
- 吉田隼人 「アンチ・ノスタルジア」
- 藪内亮輔 「雨の思惟」
エッセイ 昭和から平成へ
- 岡野弘彦 「昭和の御代の和歌御用掛」
コラム
- 数字で見る「場」の変化
- 光森裕樹 「ネットにおける〈場〉の成長率」
- 明治期の短歌
- 千々和久幸 「自我の青春」
- 大正期の短歌
- 千々和久幸 「自我の膨張」
- 昭和期の短歌(昭和三十年代以前)
- 古谷円 「歌いにくい時代」
- 昭和期の短歌(昭和四十年代以降)
- 古谷円 「『彩』を開いて」
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