歌誌・団体数と歌集発行数:2013年

画像は短歌研究社の「短歌年鑑」記載の「歌誌・団体数(概数)」と、「歌集発行数」グラフです。昨年末に続いて、今年も数を調べて更新しました。

2000年以降減少の一途をたどり、特に2007年からは大きく落ち込んでいた歌集発行数ですが、2013年は548冊と前年比で70冊(約15%)増えています。要因としては、景気が回復傾向にあることもありますが、書肆侃侃房による新鋭短歌シリーズなどの新しいこころみや、現代短歌社の第一歌集文庫を含めた歌集出版の増加に要因があるのではないかと思います。遡って調べてみないと正確なことはわかりませんが、少なくとも今年は約70冊の歌集が現代短歌社から出ているようで、2011年末に解散した短歌新聞社のあとをひきつぎ、大きく立ち上がってきた感じがあります。出版数については来年以降も注視する必要があるかと思いますが、ひとまず歌集出版数が増えたのは嬉しいところです。

なお、角川短歌年鑑の「全国結社・歌人団体住所録」に掲載されている結社・団体数の推移は以下の通りです。

  • 2009年 589団体
  • 2010年 575団体
  • 2011年 565団体
  • 2012年 535団体
  • 2013年 516団体

さらに数が減っている情況です。各年度の年鑑を比較することで、具体的にどのような組織が増えて、また、減っているのかまでをつきとめたいところですが、また時間があるときに調べてみたいと思います。