岡本かの子の構成意識

岡本かの子の第一歌集『かろきねたみ』が大正元(一九一二)年末に上梓されてから、はや一世紀が過ぎた。 第二次世界大戦が始まった昭和十四(一九三九)年に四十九歳の若さで他界したかの子には、歌以外にも仏教研究や小説においての膨…

ドイツの珈琲

うるほへる瞳のごとき珈琲で事足る日々をただひとりゐる 『鈴を産むひばり』 七年にも及ぶ大学生生活の長い空腹を、珈琲でごまかしながら過ごした。煎った豆をお菓子として齧ったりもしたが、珈琲それ自体を食べるように飲んでいた。自…

砂子屋書房 日々のクオリア(2017.3.6〜5.1)

砂子屋書房の一首鑑賞コーナー「日々のクオリア」3月6日から5月1日までの掲載分です。それぞれ、歌の前の番号をクリックすると該当するページが表示されます。 憎むということ (1) わが髭(ひげ)の/下向く癖(くせ)がいきど…

角川短歌 2017-5:ネットにおける〈場〉の成長率

2017年4月25日発売の角川「短歌」5月号の特集「平成短歌の考察」に、 「ネットにおける〈場〉の成長率」と題したコラムを寄せています。 お題は「数字で見る「場」の変化」。ここ十年ほどのインターネットでの短歌の盛り上がり…

港の人の創立20周年

第一歌集『鈴を産むひばり』の出版でお世話になった鎌倉の出版社「港の人」が創立20周年を迎えられたそうです。 私が歌集の出版相談のために港の人をはじめて訪問したのが2010年4月(日記:出版社「港の人」を訪問したこと)です…